【山本義徳コラム #3】
2021.10.19
最近話題の甘酒は
「飲む点滴」として最近話題になってきたのが甘酒です。甘酒には糖分やアミノ酸、ビタミン類が多く含まれ、消化が良くてすぐエネルギーになってくれます。そして甘酒は腸内環境も改善してくれることがわかってきました。
マウスに酒粕と米麹を2:1で配合したエサを4週間食べさせて腸内細菌を調べたところ、通常食よりも善玉菌の割合が明らかに増えていたのです。
また成人女性12名を対象に、酒粕と米麹でつくった甘酒190gを30日間飲んでもらったところ、ビフィズス菌の割合が対照群よりも優位に高くなっていました。(※1)
また酒粕と米麹を同時に摂ることで、ムチンの量が増えて腸内バリア機能が高まることも確認されています。ムチンは粘膜を覆っている粘液の主成分で、菌やウイルスの侵入を防いでくれるのです。
粘膜が強化されるということは、免疫機能も高まるということです。カイコを使った実験でも、自然免疫が活性化していることが示されています。(※2)
さらに甘酒の材料となる酒粕には、レジスタントプロテインも含まれます。これは消化しにくいタンパク質という意味ですが、それが実は有益な作用をもたらしてくれるのです。
酒粕50gに水250mlを加え、加熱して溶かして人工甘味料で味付けした酒粕甘酒を300ml、男女12名が3週間毎日飲み続けた実験があります。
甘酒300mlのカロリーはわずか141kcalでした。
その結果、悪玉のLDLコレステロールが低下して、善玉のHDLコレステロールが増加しています。また便の量が増えており、食事に含まれる脂肪を吸着して排出したのではないかとされています。
米麹も甘酒の材料になります。特に米麹からつくられた甘酒には、エルゴチオネインというものが含まれます。これは硫黄を含んだアミノ酸なのですが、活性酸素を除去したり、メラニンを抑えて美白効果を出したり、紫外線の悪影響を防いだりもしてくれます。
さらに肌や動脈の弾力を保つのに必要とされるエラスチンをまもり、肌や動脈の弾力性を保ってくれるのです。
甘酒をつくるのは簡単で、炊き立てのご飯と米麹、酒粕、そして水をヨーグルティアに入れて温度を60度、タイマーを6時間にセットするだけです。
もっとローカロリーにしたい場合は酒粕とお湯、人工甘味料だけでつくることもできます。
※1:
酒粕と米麹を使用した甘酒の摂取による腸内細菌叢へ及ぼす効果
―ランダム化プラセボ対照二重盲検クロスオーバー群間比較試験―
薬理と治療 2020年7月号
※2:
Evaluation of the innate immune-stimulating activity of amazake using a silkworm muscle contraction assay.
Drug Discov Ther. 2017 Nov 22;11(5):288-290. doi: 10.5582/ddt.2017.01051. Epub 2017 Oct 30.
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